なんで怒らないの!(DFF)

                2019.5/01

「なぜ怒らない?」
「怒ってほしいのか?」
「……」
 そう言われては私には返す言葉もない。私はガーランドの胸の中に飛び込んだ。赦しを請おうとは思わない。だが、故意ではないことを理解してほしかった。
「すまなかった」
「それで良い。気に病むな」
 眼を閉じ、ありがとうと私はひと言呟いた。