記憶がなくても(FF1) 2022.6/14 記憶のない私は目指す場所もわからずに歩いていた。自分が何者なのか、どうしてここにいるのか、どこへ向かおうとするのか……まるで虚空をさまようようだった。ただ、向かう先で得られるものがあるのではないか。それだけは感じとっていた。 「ここは──?」 眼前に映るのは湖と大きな城だった。