好物(FF1)

                2019.12/14

 どうしてバレたのだろう? 私はテーブルの上に並べられた鮭料理に驚愕していた。
「好き……であろう?」
違ったか? ボソリと呟くガーランドに、私は小さく微笑んだ。
「好きだ……ありがとう」
「好きなのは、鮭だけか?」
「……」
 この男は狡い。私は意地悪しか言わない男の唇をそっと塞いだ。